言語
王

王植

登場回
1
台詞の記録
3
人間関係
4
内面の独白
1

史載(Historical Record)

現存する史伝資料、たとえば『三国志(さんごくし)』などの正史の記載によれば、王植に関する直接の史料は欠落している。これらの考証可能な史実の記録の中に、王植という名の人物への言及はなく、彼に関連するいかなる事件や事績も収録されていない。したがって、史学の観点から見れば、王植は明確な歴史記載を持つ人物ではない。

演中(In the Novel)

羅貫中の歴史小説『三国演義』において、王植は心に企みを抱く地方太守として造形され、その形象は関羽(かんう)の「五関を過ぎて六将を斬る」壮挙と密接に結びついている。王植の初登場は、関羽(かんう)が二人の嫂を護送し、千里にわたって兄を尋ねる道中である。彼は滎陽太守を務め、関羽(かんう)に斬殺された韓福(かんふく)とは縁戚であった。彼は関羽(かんう)が韓福(かんふく)を殺害したことを知ると、悪意を抱き、ひそかに関羽(かんう)を暗害しようと謀った。彼は表向きには関羽(かんう)に対して異常なほど殷勤に振る舞い、関羽(かんう)一行を城内に招いて休ませ、館駅を手配し、膳食を提供して、関羽(かんう)を油断させようとした。

しかし、王植の真の目的は、三更の時分に部下の胡班に命じて館駅に火を放ち、関羽(かんう)とその随従を焼き殺すことであった。彼はさらに自ら兵を率いて呼応し、計画に万全を期そうとした。この筋立ては、王植の陰険狡猾で睚眦の恨みも必ず報いる性格を十分に示している。彼は地方官の職権を利用して関羽(かんう)への報復を試みたが、最終的に胡班の良心の覚醒によって功を成すことができなかった。

関羽(かんう)がその計略を見破って城門を抜け出すと、王植は自ら兵を率いて追い、関羽(かんう)を大いに罵った。続く衝突の中で、王植は馬を駆け槍を構えてまっすぐ関羽(かんう)へ突進したが、関羽(かんう)の一刀によって胴を真っ二つに斬られ、その命を終えた。『三国演義』の叙述において、王植は関羽(かんう)の「五関を過ぎて六将を斬る」過程で斬殺された六人目の将であり、その登場と斬殺は、関羽(かんう)の忠義と武勇をいっそう際立たせ、関羽(かんう)の千里にわたる兄を尋ねる道に劇的な波乱を添えている。小説は王植という役を通じて、乱世における地方官の複雑な心境と、対立する陣営間の残酷な闘争を描いている。史伝に王植なる人物はなく、その事績はすべて演義独自のものである。

関鍵関係

* 関羽(かんう)(enemy_of):王植と関羽(かんう)の関係は敵対的である。王植は関羽(かんう)が縁戚の韓福(かんふく)を斬殺したことを恨みに思い、関羽(かんう)を陥れようと謀り、最終的に関羽(かんう)に斬られた(演義独自)。
* 韓福(かんふく)(縁戚):王植と韓福(かんふく)は縁戚関係にある。韓福(かんふく)が関羽(かんう)に斬殺されたことが、王植が関羽(かんう)に報復しようとした直接の原因である(演義独自)。
* 胡班(部下):胡班は王植の従事であり、王植の指図を受けて関羽(かんう)を焼く計画を執行することになった。しかし胡班は最終的に関羽(かんう)の忠義と威儀に感化され、逆に関羽(かんう)の脱出を助けた(演義独自)。

象徴的な場面

* 滎陽で宴を設け殺機を潜ませる:関羽(かんう)一行が滎陽に到着すると、王植は表向きには熱情をもって款待し、館駅を手配し、筵席を送ったが、実は密かに策謀し、三更の時分に火を放って関羽(かんう)を焼き殺そうとした。この場面は、王植の陰険狡猾さと、兄を尋ねる道での関羽(かんう)の一歩ごとの危機を十分に示している(演義独自)。
* 胡班が密告し、関羽が危機を脱する:王植の部下の胡班は、火を放つ計画を執行する前に、関羽(かんう)の威儀と忠義に敬服し、ひそかに関羽(かんう)に密告して王植の陰謀を暴いた。胡班はさらに関羽(かんう)のために城門を開いて脱出を助けた。この場面は関羽(かんう)が危機を脱する重要な転換点であり、関羽(かんう)個人の魅力が敵方の人員をも感化する力を示している(演義独自)。
* 城外での追撃、王植が斬られる:関羽(かんう)が城を抜け出した後、王植は兵を率いて追い、関羽(かんう)と正面から衝突した。最終的に王植は関羽(かんう)の一刀によって胴を真っ二つに斬られ、関羽(かんう)の「五関を過ぎて六将を斬る」の一人となった。この場面は王植の演義における結末であり、関羽(かんう)の武聖としての形象をいっそう確固たるものにした(演義独自)。

人間関係

4 件の関係

名言

全 3 件の台詞 · 厳選 2 件

「將軍於路驅馳,夫人車上勞困,且請入城,館驛中暫歇一宵,來日登途未遲。」

演 第27回→ 関羽(かんう)

この言葉は表向きは丁重だが、実は殺意を秘めており、王植が伏兵を仕掛ける発端となっている。

「關某背丞相而逃,又於路殺太守並守關將校,死罪不輕!此人武勇難敵。汝今晚點一千軍圍住館驛,一人一個火把,待三更時分,一齊放火;不問是誰,盡皆燒死!吾亦自引軍接應。」

演 第27回→ 胡班

この計略は陰険で、王植が曹操(そうそう)のために関羽(かんう)を除こうとする決意を示し、物語の展開を推し進めている。

登場回1 回 ▸
  • 演ch.27
関係の年表1 条 ▸

演 ch.27

内面の独白 · AI 生成1 段 ▸
  • 私は王植(おうしょく)と申す。滎陽(けいよう)を守っている。韓福(かんふく)とは家同士に縁があり、関羽(かんう)が韓福を殺したと聞くや、心に恨みと恐れが生じた。この男は丞相に背いて逃げ、道中でも太守や関所を守る将校を殺している。ここを通らせ