言語
李

李勝(りしょう)

字 公昭

登場回
1
台詞の記録
5
人間関係
2
内面の独白
1

史書の記録(Historical Record)

李勝(りしょう)(字は公昭)に関する史料の記録は極めて少なく、正史にはその生涯や事績についての詳細な記述がほとんどない。したがって、我々は史伝資料から彼の具体的な経歴、官職、あるいは個人的な特質を構築することができない。三国志(さんごくし)などの正史において、李勝は考証できる独立した伝記や顕著な記載を残しておらず、これによって彼の歴史上の真実の姿は曖昧で不明瞭なものとなっている。

演義の中で(In the Novel)

『三国(さんごく)演義』において、李勝(字は公昭)は曹爽(そうそう)集団の重要な成員として、その人物像はかなり鮮明に造形されている。彼が初めて登場するとき、曹爽門下の五百客の一員に列せられ、何晏(かあん)、鄧颺、丁謐(ていひつ)、畢軌(ひつき)らとともに「浮華相尚」の士と並び称された。これは彼が小説の中で、権貴に依附し虚名を追い求める文人として分類されていることを示している。

小説において、李勝の最も重要な出番は、曹爽と司馬懿(しばい)の権力闘争が白熱化する局面で生じる。曹爽は大権を握り好んで遊猟に出る自らの行いを意に介さず、その弟曹羲(そうぎ)や司農桓範(かんはん)の諫言も効を奏さなかった。このとき、曹爽は司馬懿の虚実を探るため、特に李勝を荊州(けいしゅう)刺史に任命し、彼を司馬懿の府上に遣わして辞行させ、実は軍情を偵察させた。

李勝は命を奉じて司馬懿の府邸に赴き、病を装って床に臥す司馬懿に会った。司馬懿は曹爽を惑わすため、わざと病が重く耳が聞こえず、神志が朦朧としている様子を演じた。彼は髪を散らして衾を抱え、婢女に扶けられ、李勝の問いかけに見当違いの答えをし、李勝が言った「荊州」を「并州」と聞き違え、また「青州(せいしゅう)」を別の地名と聞き違えた。李勝は司馬懿の耳が聞こえないことに気づき、紙と筆を乞うて辞行の意を書いた。司馬懿はそれを見ても、なお惚けたふりをし、口を指して示し、汁を飲むとき汁が衣襟に流れ満ち、むせび泣きながら李勝に二人の子の世話を託すよう頼み、言い終わると床に倒れ、声を嗄らして喘いだ。

李勝は曹爽に会って戻り、司馬懿が病重で危篤である様子を詳しく報告し、曹爽を大いに喜ばせ、「この老人がもし死ねば、私に憂いはない!」と思わせた。曹爽はこれによって警戒を緩め、司馬懿が高平陵の変(こうへいりょうのへん)を発動する伏線を埋めた。演義において、李勝のこの行為は、命を奉じての行動とはいえ、間接的に曹爽集団の滅亡を促し、また彼が曹爽の腹心として、司馬懿の偽装を見抜く洞察力を欠いていたことを際立たせている。

主要な関係

* 曹爽集団の成員:李勝は曹爽門下の五百客の一人であり、何晏、鄧颺ら「浮華相尚」の士と伍を組み、曹爽集団の重要な構成部分である。(演義独自)
* 曹爽の腹心と部下:李勝は直接曹爽の命を聞き、曹爽から重任を委ねられ、司馬懿の虚実を探りに行った。彼は曹爽に司馬懿の「病状」を報告し、直接曹爽の判断に影響を与えた。(演義独自)
* 司馬懿の対手:李勝は命を奉じての行動とはいえ、彼は曹爽の代表として、司馬懿との間に政治上の対立関係が存在した。彼は司馬懿の病を装う演技に欺かれ、司馬懿の計略の一環となった。(演義独自)

象徴的な場面

* 司馬懿の病を見舞う:李勝は曹爽の命を受け、司馬懿の府邸に赴いてその「病状」を見舞った。この場面で、司馬懿は聾と唖を装い、神志が朦朧とする演技を通じて、首尾よく李勝を欺き、自分がすでに病膏肓に入ったと信じ込ませた。李勝はこの偽りの姿を曹爽に持ち帰り、直接曹爽が司馬懿への警戒を緩める結果を招き、後の高平陵の変への伏線を埋めた。この場面は司馬懿の深沈たる謀略と李勝の相対的な単純さを十二分に示し、『三国演義』において極めて劇的な緊張感に満ちた一幕である。(演義独自)

人間関係

2 件の関係

名言

全 5 件の台詞 · 厳選 3 件

「一向不見太傅,誰想如此病重。今天子命某為荊州刺史,特來拜辭。」

演 第106回→ 司馬懿(しばい)

この台詞は司馬懿(しばい)が病を装って李勝(りしょう)を欺く要であり、後の「病と偽って曹爽(そうそう)を陥れる」名場面を導く。

「除荊州刺史:非并州也。」

演 第106回→ 司馬懿(しばい)

李勝(りしょう)が言い間違え、司馬懿(しばい)はその機に乗じて探りを入れ、筋書きを進め、その深沉な胸算用を示す。

「山東青州耳。」

演 第106回→ 司馬懿(しばい)

李勝(りしょう)が再び言い間違え、その粗忽さをさらに露呈させ、司馬懿(しばい)の抜け目なさを引き立てる。

登場回1 回 ▸
  • 演ch.106
関係の年表1 条 ▸

演 ch.106

内面の独白 · AI 生成1 段 ▸
  • 私は李勝(りしょう)、字は公昭(こうしょう)。魏の王室に身を置き、大将軍の曹爽(そうそう)に従っていた。往時を振り返ると、明帝の崩御後、太子の曹芳(そうほう)が即位し、司馬懿(しばい)と曹爽はともに輔政を託された。曹爽は司馬公をひどく慎重に