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徐氏

徐氏の肖像
他の人物と同じ場面に →

孫翊(そん よく)の妻・徐氏は孫高、傅嬰と謀り嬀覽、戴員を討ち、『演義』では婚姻を装って伏兵を置く。

正史 『三国志』巻51 · 演義 1回

出典

原典に徐氏が登場する箇所

  • 正史 · 巻 51『三国志』

    …时诸县令长并会见翊,翊以妻徐氏颇晓卜,翊入语徐:“吾明日欲为长吏作主人,卿试卜之。”…
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    及翊遇害,河馳赴宛陵,責怒覽、員,以不能全權,令使奸變得施。二人議曰:"伯海與將軍疏遠,而責我乃耳。討虜若來,吾屬無遺矣。"遂殺河,使人北迎揚州刺史劉馥,令住歷陽,以丹陽應之。會翊帳下徐元、孫高、傅嬰等殺覽、員。〈《吴历》曰:妫览、戴员亲近边洪等,数为翊所困,常欲叛逆,因吴主出征,遂其奸计。时诸县令长并会见翊,翊以妻徐氏颇晓卜,翊入语徐:“吾明日欲为长吏作主人,卿试卜之。”徐言:“卦不能佳,可须异日。”翊以长吏来久,宜速遣,乃大请宾客。翊出入常持刀,尔时有酒色,空手送客,洪从后斫翊,郡中扰乱,无救翊者,遂为洪所杀,迸走入山。徐氏购募追捕,中宿乃得,览、员归罪杀洪。诸将皆知览、员所为,而力不能讨。览入居军府中,悉取翊嫔妾及左右侍御,欲复取徐。恐逆之见害,乃绐之曰:“乞须晦日设祭除服。”时月垂竟,览听须祭毕。徐潜使所亲信语翊亲近旧将孙高、傅婴等,说:“览已虏略婢妾,今又欲见偪,所以外许之者,欲安其意以免祸耳。欲立微计,原二君哀救。”高、婴涕泣答言:“受府君恩遇,所以不即死难者,以死无益,欲思惟事计,事计未立,未敢启夫人耳。今日之事,实夙夜所怀也。”乃密呼翊时侍养者二十餘人,以徐意语之,共盟誓,合谋。到晦日,设祭,徐氏哭泣尽哀毕,乃除服,薰香沐浴,更於他室,安施帏帐,言笑欢悦,示无戚容。大小凄怆,怪其如此。览密觇视,无复疑意。徐呼高、婴与诸婢罗住户内,使人报览,说已除凶即吉,惟府君敕命。览盛意入,徐出户拜。览適得一拜,徐便大呼:“二君可起!”高、婴俱出,共得杀览,餘人即就外杀员。夫人乃还缞绖,奉览、员首以祭翊墓。举军震骇,以为神异。吴主续至,悉族诛览、员餘党,擢高、婴为牙门,其餘皆加赐金帛,殊其门户。〉

  • 演義 · 第 38 回『三国志演義』

    …翊妻徐氏美而慧,極善卜易;是日卜一卦,其象大凶,勸翊勿出會客。…
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    卻說孫權弟孫翊為丹陽太守。翊性剛好酒,醉後嘗鞭撻士卒。丹陽督將媯覽、郡丞戴員二人,常有殺翊之心,乃與翊從人邊洪結為心腹,共謀殺翊。時諸將縣令,皆集丹陽。翊設宴相待。翊妻徐氏美而慧,極善卜易;是日卜一卦,其象大凶,勸翊勿出會客。翊不從,遂與眾大會。

  • 演義 · 第 38 回『三国志演義』

    …媯覽見徐氏美貌,乃謂之曰:「吾為汝夫報仇,汝當從我;不從則死。」…
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    至晚席散,邊洪帶刀跟出門外,即抽刀砍死孫翊。媯覽、戴員乃歸罪邊洪,斬之於市。二人乘勢擄翊家資侍妾。媯覽見徐氏美貌,乃謂之曰:「吾為汝夫報仇,汝當從我;不從則死。」徐氏曰:「夫死未幾,不忍便相從。可待至晦日,設祭除服,然後成親未遲。」

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史書の記載(Historical Record)

裴注が引く『呉歴』によると、孫翊(そん よく)が殺害される前、徐氏は占いにかなり通じていた。孫翊は郡中の長吏たちを宴に招こうと考え、徐氏に占いの結果を尋ねた。徐氏は卦の結果がよくないと告げ、日を改めるよう勧めたが、孫翊は客を長く待たせているとして、予定どおり宴を開くことにした。宴の後、邊洪(へん こう)は背後から孫翊を斬りつけ、山中へ逃げ込んだ。徐氏は金を出して賞金を懸け、邊洪を追捕させた。邊洪が捕らえられると、嬀覽(き らん)と戴員(たい いん)は罪を邊洪に負わせて殺した。その後、嬀覽は軍府に入り、孫翊の側室や侍従を奪い、さらに徐氏に迫った。徐氏は、晦日の祭祀を済ませ、喪服を脱いでから従う必要があると偽って告げ、ひとまず嬀覽をなだめた。ひそかに嬀覽の企みを孫翊の旧将である孫高(そん こう)と傅嬰(ふ えい)に知らせ、二人と共謀した。晦日の祭祀を終えた徐氏は喪服を脱いで着替え、悲しむ様子をまったく見せず、嬀覽の警戒を解いた。嬀覽が中に入ると、彼女は孫高と傅嬰を呼び、二人はただちに嬀覽を殺した。別の者が戴員を殺した。徐氏は再び喪服を着て、二人の首を孫翊の墓前に供えた。その後、孫権(そん けん)は嬀覽と戴員の残党を誅殺し、孫高と傅嬰を取り立てた。裴注に引かれた記載では、徐氏は危機の中で復讐を企て、反乱の鎮圧に協力した人物として描かれている。

小説での描写(In the Novel)

『三国演義』第三十八回では、徐氏は美しく聡明で、占いに優れ、危機に際しても果断な孫翊の妻として描かれている。小説では、彼女が凶兆を占い、宴会に出席しないよう孫翊に勧めるが、孫翊は聞き入れず、宴の後に邊洪に殺される。この、徐氏が危険を予見して直接阻止しようとしたくだりは、裴注が引く『呉歴』の「卦不能佳,可須異日(卦の結果はよくない。日を改めるのがよい)」という記述より具体的であり、小説では客を迎える宴に出ないよう孫翊に勧めたことが明記されている。

孫翊の死後、小説では、嬀覽が徐氏に再婚を迫ることが復讐譚の重要な転機となる。徐氏は表向きは承諾し、晦日に喪服を脱いでから婚礼を挙げると約束する一方、ひそかに孫高と傅嬰を呼び寄せ、泣きながら事情を訴えて復讐の策を練るよう頼み、孫権にも知らせを送る。晦日、彼女は祭祀を執り行い、喪服を脱ぎ、沐浴して香を焚く。濃い化粧を施し、笑顔で語りかけて嬀覽を安心させた。嬀覽は酒に酔って奥へ入ったところを、幕の陰に伏せていた孫高と傅嬰に殺され、その後、戴員も殺された。小説ではさらに、徐氏が二人の一族や残党を誅滅し、最後に二人の首を孫翊に捧げ、孫権が彼女を引き取って帰宅させ、老後を過ごさせたと描かれている。濃い化粧で宴を設けること、一族を誅滅すること、帰宅して老後を過ごすことなど、こうした具体的な描写は小説による脚色である。史伝資料に記されている要点は、徐氏が承諾したふりをして旧将と密議し、嬀覽と戴員を倒したことである。

重要な関係

徐氏は孫翊の妻である。どちらの資料も、孫翊の殺害を彼女の行動の出発点としている。史伝では、孫翊の死後、身を守る手立てを講じて旧将と共謀したと記され、小説では夫の仇を討とうとする決意が強調されている。 孫高と傅嬰は孫翊の旧将であり、彼女がひそかに助けを求めた共謀者でもある。裴注の引用文では二人が協力して事に当たることを承諾したと記され、小説ではさらに、徐氏が二人に泣いて事情を訴え、仇討ちを頼む場面が描かれている。 嬀覽と戴員は彼女が敵とした相手である。嬀覽は彼女に迫り、戴員は嬀覽と共謀して、後に殺された。邊洪は孫翊を殺害し、後に捕らえられて嬀覽と戴員に処置された。 小説における、徐氏が何度も従うふりをして嬀覽を伏兵のもとへ誘い込む劇的な描写は、演義独自のものである。

象徴的な場面

徐氏の知略を最もよく示すのは、晦日の祭祀を終えた後の反撃である。史伝では、祭祀の後に喪服を脱いで着替え、笑顔を見せて、嬀覽に手はずを受け入れたと思わせたと記されている。嬀覽が中に入ると、彼女がひと声呼びかけ、孫高と傅嬰が立ち上がって敵を討った。その後、彼女は再び喪服を着て、嬀覽と戴員の首を孫翊の墓前に供えた。そこには忍耐と決断、そして哀悼が重なっている。

小説ではこのくだりが、密室の伏兵と宴席で敵を誘い込む筋立てに脚色されている。徐氏は濃い化粧をして嬀覽に酒を勧め、密室へ誘い込む。孫高と傅嬰が幕の陰から飛び出して嬀覽を殺し、続いて戴員も屋敷へ誘い込まれる。首を供養する結末は史伝と一致するが、宴席で酒を飲ませること、酔った嬀覽が密室に入ること、その一族を誅殺することなどは演義独自の描写である。

名言

全 3 件の台詞 · 厳選 2 件

「夫死未幾,不忍便相從。可待至晦日,設祭除服,然後成親未遲。」

演 第38回→ 嬀覽

「先夫在日,常言二公忠義。今媯、戴二賊,謀殺我夫,只歸罪邊洪,將我家資童婢盡皆分去。媯覽又欲強占妾身,妾已詐許之,以安其心。二將軍可差人星夜報知吳侯,一面設密計以圖二賊,雪此仇辱,生死啣恩!」

演 第38回→ 孫高

人間関係

6 件の関係

徐氏 の人物関係図孫翊孫高傅嬰嬀覽戴員邊洪徐氏
  • 親族
  • 友人
  • 敵対
扇形は関係の種類ごとの区分。内側の環は最も関わりの深い 6 人。ノードにホバーまたはフォーカスすると詳細を表示

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戦績

戦場の記録

原文に記された一騎討ち・討ち取り・処刑を、史書と演義に分けて数えます。

計略

その人物が立てた計略と見破った計略(原文に基づく)。

演
実行1 · 成功1 · 不採用0 · 看破0
  • 演承諾を装って伏兵で殺す誘い出し成功対媯、戴二賊第38回「妾已詐許之,以安其心」
孫翊

続けて読む

孫翊

配偶者

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関係の年表4 件 ▸

正史 · 巻 51

  • 邊洪§43

    敵対

    夫を殺した邊洪を、懸賞をかけて追捕する

演義 · 第 38 回

  • 孫高§40

    友

    忠義の旧将を密かに邸に呼び、涙ながらに告げ、復讐の策を助けるよう求めた

  • 傅嬰§40

    友

    忠義の旧将を密かに邸に呼び、涙ながらに告げ、復讐の策を助けるよう求めた

  • 戴員§42

    敵対

    計略を設けて戴員を誘い出し、殺した