三国ミニゲーム · 神射
轅門射戟
建安元年(196年)、袁術は紀霊に小沛の劉備を攻めさせた。呂布は両軍を宴に招き、画戟を轅門の外百五十歩に立てさせる。一矢で戟の小枝を射当てれば両家は兵を引き、外せばそれぞれ陣に戻って戦う。その一矢を、あなたが射る。
轅門は中軍から 150 歩(約 208 m)
轅門射戟
轅門の外百五十歩、一矢で和戦を決める
二つの書での描かれ方
『三国志』は史書、『三国演義』は小説。同じ一矢でも、二つの書では描かれ方が異なる。
- 紀霊の兵力
三国志
「術遣將紀靈等步騎三萬攻備」
袁術は紀霊らに歩騎三万を率いさせて劉備を攻めた
『三国志』巻7
三国演義
「提十萬之兵」
十万の兵を率いて
『三国演義』第16回
- 呂布が救った理由
三国志
「術若破備,則北連太山諸將,吾爲在術圍中,不得不救也。」
袁術が劉備を破れば、北の泰山の諸将と結び、わしは袁術の囲みの中に置かれる。救わぬわけにはいかぬ。
『三国志』巻7
三国演義
「玄德與布乃兄弟也,今為將軍所困,故而救之。」
玄徳(劉備)とわしは兄弟だ。いま将軍に追い詰められているから、救いに来たのだ。
『三国演義』第16回
- 戟はどこに
三国志
「布令門候於營門中舉一隻戟」
呂布は門番に命じ、営門で戟を一本掲げさせた
『三国志』巻7
三国演義
「令左右接過畫戟,去轅門外遠遠插定」
側近に画戟を受け取らせ、轅門の外の遠くに突き立てさせた
『三国演義』第16回
- 距離
三国志
記載なし
三国演義
「轅門離中軍一百五十步」
轅門は中軍から百五十歩
『三国演義』第16回
- 約束
三国志
「諸君觀布射戟小支,一發中者諸君當解去,不中可留決鬬。」
諸君、わしが戟の小枝を射るのを見よ。一発で当たれば諸君は兵を引いて去れ。外れたら留まって決戦してよい。
『三国志』巻7
三国演義
「吾若一箭射中戟上小枝,你兩家罷兵;如射不中時,各自回營,安排廝殺。」
わしが一矢で戟の小枝を射当てたら、両家は兵を引け。外れたら、それぞれ陣に戻って戦の支度をせよ。
『三国演義』第16回
- その一矢
三国志
「布舉弓射戟,正中小支。」
呂布は弓を挙げて戟を射、小枝にぴたりと当てた。
『三国志』巻7
三国演義
「只見呂布挽起袍袖,搭上箭,扯滿弓,叫一聲「著!」」
見れば呂布は袖をまくり、矢をつがえ、弓を満月に引き絞って「それっ!」と一声。
『三国演義』第16回
- 命中の後
三国志
「諸將皆驚,言「將軍天威也」!明日復歡會,然後各罷。」
諸将はみな驚き、「将軍は天の威をお持ちだ」と言った。翌日もまた宴を開き、その後それぞれ兵を引いた。
『三国志』巻7
三国演義
「此天令你兩家罷兵也!」
これは天が両家に兵を引けと命じているのだ!
『三国演義』第16回
- 後日
三国志
記載なし
三国演義
「大耳兒!不記轅門射戟時耶?」
耳の大きい奴め!轅門で戟を射た時のことを忘れたか?
『三国演義』第19回
白門楼で縛られた呂布が劉備に向かって叫ぶのが、まさにこの一矢のことだ。
- 戟の形学
- 演義は「画戟」と書き、後世は両側に三日月形の刃がある方天画戟として描くことが多い。後漢の戟は「卜」の字の形で、矛先の横に刃が一本突き出す。この横刃が「小枝」。ゲームの戟は後漢の形で描いている。