三国ミニゲーム · 神射
黄忠、盔纓を射る
建安十四年(209年)、関羽が長沙を攻める。老将黄忠が迎え撃つが、馬がつまずいて落馬し、関羽は倒れた相手を討つに忍びず、馬を替えて出直せと見逃す。翌日、黄忠は敗走を装い、二度空弦を鳴らし、関羽は二度身をかわす。吊り橋のたもとで、三本目の矢は本物だった。見逃された恩を返すため、黄忠は関羽の兜の纓だけを射る。その一矢を、あなたが射る。
吊り橋から関羽まで 60 歩(約 83 m)

黄忠、盔纓を射る
吊り橋から六十歩、駆けくる関羽:纓だけを射て、関羽は傷つけるな
今日は誰もが同じ風。最初の一矢が記録になる
二つの書での描かれ方
『三国志』は史書、『三国演義』は小説。同じ一矢でも、二つの書では描かれ方が異なる。

- 見逃された恩
三国志
記載なし
三国演義
「我且饒你性命!快換馬來廝殺!」
ひとまず命は助けてやる!馬を替えて出直してこい!
『三国演義』第53回
- 二度の空弦
三国志
記載なし
三国演義
「把弓虛拽弦響」
弓を空引きして弦だけを鳴らした
『三国演義』第53回
- 三本目の矢
三国志
記載なし
三国演義
「正射在雲長盔纓根上」
関羽の兜の纓の根元にぴたりと当たった
『三国演義』第53回
- 纓だけを射た理由
三国志
記載なし
三国演義
「今日只射盔纓,正是報昨日不殺之恩也」
今日纓だけを射たのは昨日の命の恩に報いたのだ
『三国演義』第53回
- 長沙はどう劉備のものになったか
三国志
「長沙太守韓玄、桂陽太守趙範、零陵太守劉度皆降」
長沙太守韓玄、桂陽太守趙範、零陵太守劉度は皆降伏した
『三国志』巻32
三国演義
「韓玄殘暴不仁,輕賢慢士,當眾共殛之!」
韓玄は残虐で不仁、賢士を軽んじる。皆でこれを討て!
『三国演義』第53回
- 史書の黄忠
三国志
「統屬長沙守韓玄。先主南定諸郡,忠遂委質」
長沙太守韓玄の配下に属した。劉備が南の諸郡を平定すると、黄忠はその臣下となった
『三国志』巻36
三国演義
記載なし
- 史実か学
- 関羽と黄忠の一騎打ち、黄忠の落馬、空弦、纓を射る話は、いずれも演義の筋で、『三国志』には見えない。史書は、劉備が南の四郡を攻めると長沙太守韓玄らは皆降伏し、韓玄の配下だった黄忠も劉備に従った、と記すだけである。